昔の20数年前、北海道食の祭典でNASAの宇宙ステーション設計者が月面基地ステージ制作で月の地面着色にダダとゴンタレて、白黒の塗料18リットル缶20個と指定色を特別注文させられて、使ったのは一リットルだけ。イエローモンキーと見下されたあの目は忘れられません。その後この物件を頂きました、210平米の大壁画を施工するのに、どの位の時間や塗料や経費や人員、何やらかにやら見当が全く付かず、打ち合わせ数回重ねても信用されず半年間、痺れを切らせて見本を描いてもっていったら、アンタ上手すぎだ、うちはDランクでいいからと釘をさされ、前回施工した業者よりチョット多め、でも格安施工費。話は長いです、それでも若い至りで力み、果たして俺はこんなデカイ壁画描けんだべか、市役所を退職したばかりの偉い親父と従業員と私の三人で、塗料18リットル缶20個と宿泊経費有り金全部もって数日間赤字覚悟で乗り込みました。基本的に私一人で描いたのですが、ふと後ろを見ると元役人尊大態度の親父が寝そべってオーナーとなにやら話して居るではありませんか、ハラハラドキドキ、私の同級生アンド親父の同僚とオーナー様が親戚でした。塗料はたしか二缶で足りちゃいました。
30歳の時、信用されずに正月休み三日間で見本として描いた雲の絵、これをお見せして腕前を判断いただきました。こんなに立派でなくていいから安くしろとの御指示。山と海は後日描き足しています。